
今回のウロコ取り具の仕組みをイラストにしました。ホームページ用に作っていっているものです。
刃先には、ウロコを起こす角度となる【すくい角】と魚の身を押し下げる【負の逃げ角】があります。今回の最大の特徴は、魚種ごとに異なる、この負の逃げ角がある事です。
この二つの角度の合算がウロコと身を広げる角度になり、広げられる事でウロコの結合部の身は、引き裂かれる寸前になります。そこにタイミング良く刃先をチョンと当てるだけで裂かれる状態に出来たら一番良い状態です。
刃先が早く当たってしまうと、引き裂かれるべき部分ではないところに刃先が入り込んでしまうのでウロコ取り作業は重くなります。逆に刃先が当たるタイミングが遅いと、ウロコがめくれてしまって取れにくくなったりします。
そのため魚種に合わせて、負の逃げ角を持つ逃げ面の角度と幅、その他のいくつかの要素を組み合わせて魚種毎に最適化しています。
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